2021 年 2021 巻 72 号 p. 148-153
福島県内の果樹産地におけるナミハダニの防除に有効な薬剤を選定するため,2017~2020年に県内のリンゴ,オウトウ,モモ,ナシ園地22地点から採集した雌成虫に対して9種類,卵に対する1種類の殺ダニ剤の効果を室内試験により検討した.その結果,雌成虫に対してミルベメクチン乳剤は供試した全ての個体群で高い効果を示し,BPPS水和剤,ビフェナゼート水和剤は多くの個体群で高い効果を示し,アセキノシル水和剤は試験した半数の個体群で高い効果を示した.一方,使用頻度が高かったことが想定されるシフルメトフェン水和剤および本剤と同一作用点であるシエノピラフェン水和剤,ピフルブミド水和剤は多くの個体群で低い効果を示し,クロルフェナピル水和剤およびテブフェンピラド水和剤についても,全ての個体群で低い効果を示した.卵に対してスピロメシフェン水和剤は多くの個体群で高い効果を示した.