2021 年 2021 巻 72 号 p. 67-72
転炉スラグ(商品名「てんろ石灰」)を用いた土壌pH矯正による自根苗ピーマンでの青枯病被害軽減効果について,現地圃場において検討した.試験を実施した6事例についてメタアナリシスにより統合してリスク比を求めた結果,転炉スラグ処理区からみた無処理区に対する統合リスク比は,0.30(95%信頼区間:0.15–0.62)であり,誤差の範囲を含めて1.0未満であった.このことから,青枯病発生圃場において自根ピーマンを栽培する場合に,転炉スラグを用いて土壌pHを7.5程度に矯正することで,無処理での発病株率と比較して,被害をおよそ70%軽減できることが示された.また,転炉スラグを用いて土壌pHを7.5程度に矯正した場合においても,ピーマンの生育に対して負の影響は認められなかった.