1955 年 1955 巻 Special2 号 p. 41-45
(1) 保温折衷苗代と稻馬鹿苗病發生との關係について圃場調査, 圃場試驗及び接種試驗を行つた。
(2) 圃場調査の結果, 保温折衷苗代には稻馬鹿苗病の發生が多い傾向を認めた。
(3) 圃場試驗及び接種試驗の結果, 保温折衷苗代では士壌濕度よりも土壌温度が馬鹿苗病の發生に大きく影響するので, 水苗代, 陸苗代及び折衷苗代よりも發生が多くなる傾向を認めた。
(4) 圃場試驗の結果, 保温折衷苗代に使用する焼籾殻が接種源となる可能性は少いように考えられる。
(5) 種子消毒後の病原菌再接種, 種子消毒の方法と効果などについて, 更に檢討する必要を認めた。