北日本病害虫研究会年報
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モンゼツトによる稲紋枯病防除効果
橋本 保千葉 末作平間 貞夫
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1958 年 1958 巻 9 号 p. 184-190

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抄録

1. 本報告において青森県下でモンゼツトによる稲紋枯病の防除効果 (散布量, 散布時期) について行つた試験の結果を述べた。
2. モンゼツト2000倍液, 2500倍液の2回散布区は, いずれも6斗式過石灰ボルドウ液散布区よりも防除効果がすぐれ薬害も認められない。銅剤を含むキヤリヤーを加えれば, 不稔粒が多くなる傾向があつた。
3. モンゼツト1回散布の場合, 実用的に適当な散布量は, 2,000倍液で反当8斗, 2,500倍液で1石とみられる。
4. 1回散布の場合, 紋枯病発生初期よりも, 蔓延最盛期散布の方がすぐれた防除効果を示した。

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