北日本病害虫研究会報
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ダイズ紫斑病の薬剤防除
小澤 龍生小川 勝美渡部 茂
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1980 年 1980 巻 31 号 p. 62-63

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抄録

ダイズ紫斑病に対する種子消毒および生育後期の薬剤散布の効果について検討した。ベンレートT水和剤20による種子消毒効果は顕著であり, ダイズ発芽後の子葉, 胚軸部の病斑が少なく, 初期生育か確保され, 生育の促進が期待できる。生育後期の茎葉散布の効果も顕著であり, 着莢期から子実肥大期にかけてトップジンM水和剤ベンレート水和剤の散布が卓効を示し種子消毒と併せこれら薬剤を使用することで, 本病はほぼ完全に防除可能である。茎葉散布剤として, トツプジンM水和剤, ベンレート水和剤のほかに, BD-16水和剤も効果が高く, ダコニール粉剤も有効であった。トップジンM水和剤1000倍液を使用し, 成熱期に達した4品種に対して散布した結果でも, 比較的高い防除効果がみられた。

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