1985 年 1985 巻 36 号 p. 137-140
Rhizopus chinensis菌によるイネの立枯病苗の生育, いもち病抵抗力は移植時の発病程度にしたがって劣ったが, 13℃ の低水温で特に変化することがなかった。Pythium属菌によるイネの萎凋性立枯病苗は立枯病苗ほど移植時の発病程度の差が, その後の生育やいもち病抵抗力に影響しなかったが, 移植後13℃ の低水温で生育やいもち病抵抗力が著しく低下した。また萎凋性立枯病の箱当たり発生面積率と移植後の生育, 病害抵抗力および収量との関係を調べたところ, 発生面積10%以上で生育, いもち病抵抗力, 精玄米重が低下した。