北日本病害虫研究会報
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青森県におけるリンゴ銀葉病の発生実態について
雪田 金助忠 英一中沢 憲夫福島 千万男
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1985 年 1985 巻 36 号 p. 166-168

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抄録

青森県におけるリンゴ銀葉病の発生状況を明らかにするために, 1982年より3か年間, 津軽及び県南地方のリンゴ園.49地点で実態調査を行った。津軽地方のリンゴ銀葉病は1982年5.0%, 1983年7.0%, 1984年9.6%であり, 3か年平均で7.2%と高い発病樹率を示し, 1969年の約2.5倍の発生であった。一方, 県南地方の発病樹率は0.8%であり, 明らかに津軽地方より少なかった。本病の発病要因について検討した結果, 樹齢との間に密接な関係が認められ, 老齢樹ほど発病が多かった。また, 樹勢衰弱は重要な発病要因の一つと考えられ, 銀葉症状が樹冠全体に及ぶほど.'衰弱が激しかった。品種別ではデリシャス系品種で発病が非常に少なく, 国光で最も多かった。

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