北日本病害虫研究会報
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イネいもち病菌分生胞子のイネ葉身上の付着数と胞子採集器による採集数との関係について
卯月 恒安吉野 嶺一小泉 信三林 長生
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1990 年 1990 巻 41 号 p. 8-13

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抄録

イネいもち病菌分生胞子のイネ葉身上の付着胞子数と水平式胞子採集器による採集胞子数の関係について調査した。一枚の葉身上の付着胞子数とスライドグラスの18×18mm2内採集胞子数との比較では, 葉身上の付着胞子数の方が多かった。しかし, 単位面積当たりでは, 葉身上の付着胞子数より採集器による採集胞子数の方が1.6~13.9倍多かった。葉面積100mm2当たりの付着胞子数 (Y) とスライドグラスの18×18mm2内採集胞子数 (X) との問では, 胞子採集器の風下側葉身においてY=-0.39+0.16Xの回帰式が得られた。相関係数 (r) は0.983であった。

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