1995 年 1995 巻 46 号 p. 81-83
1992年から95年に宮城県内のイチゴ主要産地を対象に萎ちょう性病害を調査した結果, 発生の確認された病害はGlomemla cingulataによる炭そ病, Phytophthora cactorumによる疫病, 青枯病, 萎ちょう病および萎黄病の5種類であったが, 主体は炭そ病と疫病であった。
炭そ病の発生地域は県内全域で, 疫病は品種麗紅が栽培されている県南および県北地区であった。炭そ病の発生には品種間差が認められなかったが, 疫病は, 発生品種が麗紅と鈴吉で, 女峰には発生がなく品種問差が明瞭であった。また, 萎ちょう性病害の発生は, 同一圃場においても年次により異なった。