1999 年 1999 巻 50 号 p. 35-39
水稲種子に対するイプコナゾール・銅水和剤7.5倍液の3%量およびその倍量塗抹処理が発芽に及ぼす影響, 浸種温度および催芽処理時間と播種後の生育の関係について検討した。その結果, 薬剤処理された種子の発根抑制が著しく, 特に倍量処理で顕著であった。また, 低温で浸種すると, 催芽に長時間を要し, 発芽が遅れ, この現象は倍量処理でより顕著であった。さらに, 倍量処理では催芽時間が長くなる程播種後の生育抑制が著しく, 48時間催芽した場合, 育苗後期になっても生育が回復しなかった。