2000 年 2000 巻 51 号 p. 111-114
1997年10月, 宮城県古川市のスターチス (Limnium sinuatum;品種: パステルミックス) に萎黄, 叢生, 花器の葉状化症状を呈する病害が発生した。PCR法によるファイトプラズマの検出, 病原ファイトプラズマの16SrRNA遺伝子のRFLPパターンの解析, ヒメフタテンヨコバイを用いた伝搬試験の結果, 本病害の病原は, ヒメフタテンヨコバイ媒介性のファイトプラズマであることが明らかとなった。発生は古川市内の1圃場で確認され, 4月上旬に播種, 6月末定植の作型であった。