2000 年 2000 巻 51 号 p. 115-118
1999年, 山形県酒田市で加温栽培されているフリージアに, 下位葉が褐変する症状が発生した。罹病部からは首腐病菌Burkholderia gzadioli pv. gzadioliが分離され, フリージア首腐病と診断したが, 同時にこれまでに記載が無かったErwinia ananasも分離され, 接種試験により本菌の病原性が確認された。今回の症状は分離頻度から主にErwinia ananasによるものと思われたが, 症状は前者に比べて軽く, 球根予冷中の節水管理により被害が軽減できることが明らかになった。