2000 年 2000 巻 51 号 p. 141-143
福島県におけるナシ黒星病に対する秋期防除時期と, 従来この時期に本県で使用されてきた薬剤とは異なる系統の防除薬剤についてその防除効果を検討した。その結果, 10月の2回の散布に比べ,‘幸水’収穫後の9月下旬と10月上旬頃に約7日間隔で散布すると効果が高かった。また防除薬剤はストロビルリン系殺菌剤であるアゾキシストロビン水和剤 (10%) やクレソキシムメチル水和剤 (47%) など新規系統や, グアニジン系殺菌剤であるイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤 (40%, 30%) は, 従来使用されてきたEBI剤のトリフルミゾール水和剤やキャプタン水和剤と同等の高い予防効果を示した。