2000 年 2000 巻 51 号 p. 165-169
1999年, 岩手県において斑点米が過去に例を見ないほど多発した。特に発生の多い地域は県中部以南の奥羽山系および北上山地寄りであった。また, 水稲の品種別ではあきたこまちが多かった。カメムシ類のすくい取り調査および斑点米の形態から, 加害種はアカスジカスミカメ (旧称: アカスジメクラガメ), アカヒゲホソミドリカスミカメ (旧称: アカヒゲホソミドリメクラガメ) などのカスミカメムシ (旧称: メクラカメムシ) 類であり, 中でもアカスジカスミカメが最も重要な種類と判断された。