抄録
準野外条件下においてアカヒゲホソミドリカスミカメ (以下アカヒゲと略す) の放飼試験を行い, 加害時期と斑点米の発生について検討した.その結果, アカヒゲの斑点米形成量は放飼時期により異なり, 粗玄米では出穂16日後および24日後で高く, その前後は低かった, 精玄米では, 放飼時期が遅いほど, 形成された斑点米の多くが精玄米として残るため, 出穂3日後および9日後で低く, 出穂16日後, 24日後および30日後で高くなった. これらのことから, アカヒゲは登熟後半まで加害する可能性があり, また, アカヒゲに加害される時期が遅いほど, 実際の斑点米発生量が高くなるため品質低下への影響が大きくなると考えられる.