抄録
宮城県では2000年に, ジャガイモヒゲナガアブラムシが夏季のダイズで高密度となる現象が観察された. 2001年にダイズでの発生消長を調べたところ, 前年と同様に夏季多発型の発生経過を示した. その特徴は, まず初生葉が展開した6月中旬から飛来が認められ, 6月下旬にかけて密度が高まったが, 7月に入るといったん密度は低くなった. 8月に入ると再び密度が高まり, 8月下旬~9月上旬にピークに達した. 8月以降の寄生部位は, 上部の小葉に多い傾向が認められた. 寄生蜂 (ギフアブラバチ) による寄生率は7月上旬と9月下旬に高くなったが, 特に7月上旬の寄生はジャガイモヒゲナガアブラムシの密度低下の一因になっていると推定された.