北日本病害虫研究会報
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Erwinia chlysanthemiによるツルムラサキ軟腐病 (新称)
加藤 智弘菅野 博英篠原 弘亮佐藤 健治
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2002 年 2002 巻 53 号 p. 70-73

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抄録
1998~1999年に, 山形県および宮城県で無加温の雨よけハウスで栽培されていたツルムラサキに, 地際部が軟化腐敗する病害が発生した.そのうち, 山形県の罹病標本から分離された細菌は, ツルムラサキに病原性を有しており, 同一菌が再分離され, 細菌学的性質の調査結果からErwinia chrysanthemiと同定された.本菌によるツルムラサキの病害は報告がないため, 病名をツルムラサキ軟腐病としたい.
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