2005 年 2005 巻 56 号 p. 65-69
リンドウ「こぶ症」の地上部の症状別に茎の横断切片を作成し, その組織観察に基づいた診断手法について検討した. その結果, リンドウ「こぶ症」の典型的症状である節部のこぶ形成と節間短縮が見られる株およびこぶを形成しないが節問短縮する株では, 師部の異常な細胞増生が観察された. また,「こぶ症」発症圃場において外観上健全な株の一部についても同様な細胞増生が観察されたことから、師部の異常な細胞増生は初期症状であり, この増生の有無が「こぶ症」診断に有効であると推定した.