2016 年 21 巻 p. 59-72
大学進学率の上昇に伴い、学生の多様化が進み、学習時間の減少も指摘されてきている。いかに学習時間を確保するかは、単位の実質化の議論においても重要な要素となる。本研究では、マーケティングで活用されているゲーミフィケーションの手法を取り入れ、時間や場所にとらわれないウェブを利用した学習教材の開発を行い、これを利用することで学習時間の増加と学習効果の向上を目指している。
本稿では、薬学部の学生300余名を対象として、開発途上ではあるが試験的に運用を開始したウェブシステムにおける学修記録を調査し、学生に対するアンケート結果と今後の開発計画について報告する。