2016 年 64 巻 1 号 p. 15-19
モーフィング翼は,航空機の飛行効率や環境適合性を向上させる手段として有望視されている技術である.本報告では,前縁及び後縁部をコルゲート構造を用いた可変構造とする,可変キャンバー翼の試作及び評価結果を報告する.駆動機構及び空気力を考慮した有限要素解析によりモーフィング翼の設計解析を実施し,コード長600mm,スパン長1200mmの駆動機構を内蔵した風洞模型を製作した.風洞試験において,空気力が作用する状況下での開発したモーフィング翼の駆動実証を行い,その結果をまとめる.