日本航空宇宙学会誌
Online ISSN : 2424-1369
Print ISSN : 0021-4663
ISSN-L : 0021-4663
特集 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 第4回
「つばめ」における小型リアクションホイールの軌道上実証
関口 毅小原 新吾間庭 和聡此上 一也谷口 典史田島 崇男梶田 直希
著者情報
ジャーナル 認証あり

2021 年 69 巻 5 号 p. 180-186

詳細
抄録

超低高度衛星技術試験機「つばめ」(以降,SLATS : Super Low Altitude Test Satellite)の姿勢制御用搭載機器である国産新型ホイール・タイプS は,10Nms以下クラスの国産リアクションホイール(RW)として開発された.本ホイールは,それまで輸入品に頼っていた小型RWに関して,高信頼性,高品質な国産品に対するユーザからのニーズにこたえるために開発を行ったものであり,SLATSに搭載され軌道上実証することとなった.本ホイールの地上での開発は順調に進み,2017年12月のSLATS打ち上げ後も約2年弱の運用期間にわたり軌道上で順調に動作し続け,機器特性や健全性等に関する貴重な結果をもたらした.本解説記事では,国産新型ホイール・タイプSの開発結果と軌道上での実証結果について紹介する.

著者関連情報
© 2021 一般社団法人 日本航空宇宙学会
前の記事 次の記事
feedback
Top