日本航空宇宙学会誌
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解説
基幹ロケット高度化推進系の開発
杵淵 紀世志更江 渉小林 弘明梅村 悠杉森 大造藪崎 大輔藤田 猛沖田 耕一西村 真二石川 佳太郎北山 治姫野 武洋佐藤 哲也
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2022 年 70 巻 7 号 p. 145-152

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抄録

基幹ロケット高度化はH-IIAロケット第2段を改良することにより国際競争力や打上げの柔軟性向上を狙い,2009年度から概念設計を開始し2011年度に開発へ移行した.推進系に対してはロングコーストおよび再々着火実現のための技術開発が課せられ,2013年度に開発を完了した.第2段の性能は輸送能力に直結するため極限の高性能化が求められるが,微小重力や真空といった軌道上環境により地上検証が困難となる.開発では地上要素試験と解析技術を組み合わせ,重要な要素についてはH-IIAロケット上で衛星分離後の機会を利用した軌道上実験を行うなど日本の独自性を生かし産学官共同で開発を進めた.開発の成果は商用通信衛星の受注に繋がり,2機の地球観測衛星の異なる軌道への同時打上げ,惑星間軌道投入にも適用された.獲得した推進系技術はH3ロケットを始め,将来の月探査や再使用ロケットにも貢献する.

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© 2022 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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