2025 年 73 巻 5 号 p. 159-164
近年,超低軌道衛星,空気吸込式イオンエンジン,大気圏突入を要するカプセル等,様々なミッションにおいて極超音速希薄流における機体の空力特性評価が重要な課題となっている.つばめ(超低高度衛星技術試験機)は超低軌道を周回・運用する挑戦的・独創的な衛星であったため,高精度に希薄空力特性を評価する必要があった.つばめでは専用の希薄空力データベースを開発することにより,各運用モードにおける姿勢角情報から空力を計算して軌道計算を行うことにより,軌道決定精度の高度化を行った.本稿では希薄空力データベース開発および極超音速希薄風洞(Hypersonic Rarefied Wind Tunnel, HRWT)による希薄空力計測について述べる.