2026 年 74 巻 8 号 p. 229-233
技術試験衛星9号機(ETS-9)は,我が国の次世代静止通信衛星に必要となるバス技術およびミッション技術を実証し,宇宙産業基盤の強化を図ることを目的とする静止衛星である.ETS-9は全電化推進方式を採用し,ホールスラスタを用いた長期間の軌道遷移にて静止軌道に到達する.静止化後は,衛星バスおよびペイロードの初期機能確認を実施する.定常段階では約3年間の軌道上実証期間において,各ペイロードの実験を行う.さらに約12年間の後期定常期間での運用を行い,終了後は軌道離脱運用を実施する.