抄録
【目 的】 中国で整体看護普及のために看護過程学習会を開催し, その理解度や関心度などを検討した. 【方 法】 河北省唐山市の病院で働く, 臨床経験5年以上の看護師23名を対象に, 質問紙調査を行った. 【結 果】 講義内容の項目の中で最も理解度が高かったのは, 「看護過程の5段階」で23名中18名 (78.3%) であり, 「臨床で活用できる」と回答したのは16名 (69.6%) であった. 「看護診断」と「情報関連図」に関しては最も理解度が低かった. また, 「臨床で看護過程を用いることの利点」に関しては16名 (69.6%) が良く理解できたと回答しているものの, 「臨床で活用できる」と回答したのは5名 (21.7%) だけであった. 【結 語】 看護過程の概論的なことは理解できていても, 実際に看護過程を事例に展開することは困難である.