北関東医学
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経済連携協定に基づいたインドネシア人看護師に望ましい指導
石井 千晴森 淑江
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2014 年 64 巻 2 号 p. 205-213

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抄録

【背景・目的】 EPAに基づいて来日し, 看護師資格を取得したEPAインドネシア人看護師への望ましい指導について示唆を得ることを目的とする. 【対象と方法】 インドネシアの一地域の保健所看護師の仕事内容と, EPA看護師を対象として行われた「EPA看護師に関する調査」結果の一部を, 日本の新人看護職員研修ガイドラインと比較し考察する. 【結 果】 インドネシアの保健所では, 入院患者の排泄や食事の世話は家族がしていた. 防災訓練は行われていなかった. EPA看護師の27.3%が食事介助は未経験であった. 日本では一年目でできる事が目標とされるインシデントの報告は, インドネシアでは未実施率が24.2%であり, 防災管理では, 未実施率が69.7%であった. 【結 語】 「療養上の世話に関する業務」, 「インシデント報告」, 「防災管理」について, 特に指導する必要があると考えられた.

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© 2014 北関東医学会
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