北関東医学
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症例報告
急激な身長増加を契機に診断された小児精巣Leydig細胞腫の一例
小針 靖子高橋 舞高野 洋子前田 昇三牧野 武朗悦永 徹齊藤 佳隆竹澤 豊小林 幹男
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2017 年 67 巻 4 号 p. 353-357

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抄録
急激な身長の増加と陰茎肥大を主訴に受診し, Leydig細胞腫と診断された5歳男児例を報告する. 初診時, 身長 128.0 cm (+4.95 SD), 体重 26.7 kg (+3.60 SD), 骨年齢9歳7ヵ月, 精巣容量右6 ml, 左4 ml, 陰茎長 9 cm, 血中testosterone 3.40 ng/mL, LH<0.10 IU/mL, FSH<0.20 IU/mLであり, ゴナドトロピン非依存性思春期早発症と診断した. エコーおよびMRIにて右精巣に腫瘤を認めた. 右高位精巣摘出術を施行し, 組織学的にLeydig 細胞腫と診断した. 摘出術後, 成長率は正常化し, testosterone値は測定感度以下に低下した.
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© 2017 北関東医学会
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