北関東医学
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研修会参加者の在宅サービスへの期待に関する研究
田島 玲子小山 晶子内田 陽子
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2020 年 70 巻 2 号 p. 123-129

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抄録

【目 的】本研究の目的は,一般住民を対象とした研修会の参加者が在宅サービスに対してどのような期待を持ったのか,また,その期待は,人生の最期を過ごしたい場所による違いがあるのかを明らかにすることである.

【方 法】対象者は,地域包括ケアに関する一般住民を対象とした研修会に参加し,調査に同意し,有効回答を得た265名.調査は,背景と在宅サービスへの期待度を問う自記式質問紙とした.分析方法は,自宅選択者群と非自宅選択者群に分けてχ2検定,Mann-WhitneyのU検定を用いた.

【結 果】在宅サービス期待度平均値は3.4以上と期待する側に寄っている中,「緊急時連絡先提示」,「家族の介護負担軽減」は3.77と最高値であった.自宅選択者は非自宅選択者に比べ,「精神的安定」,「入院回避」,「希望サービスの利用」,「利用回数や時間の希望」の期待の程度が高かった.

【結 論】研修会に参加した一般住民の在宅サービスへの期待が高い中,自宅選択者と非自宅選択者では,4項目で違いが示された.

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© © 2020, 北関東医学会
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