北関東医学
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原著
腎機能低下患者における骨シンチグラフィ内部指標の検討:
腰椎/腎臓比と腰椎/バックグラウンド比の比較
星野 洋満, 髙橋 稔, 佐藤 鈴絵
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2026 年 76 巻 2 号 p. 129-135

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抄録

背景・目的:骨シンチグラフィによる骨転移評価において,腰椎/腎臓比(LKR)は従来から標準的な内部指標として用いられてきた.しかし,腎機能低下患者では腎集積が増加しLKRが過小評価される可能性がある.本研究では大腿部バックグラウンド(BG)を基準とした腰椎/BG比(LBR)の有用性を検討し,さらに体格・腎機能を加えた補正スコア(cLBR)を開発した.

対象と方法:骨シンチグラフィを施行した癌患者163例を対象とした.LKRとLBRの診断能をROC解析で比較し,eGFR 60 mL/min/1.73 m2 を閾値とした層別解析を行った.BSI≥0.5%を陽性と定義した.

結 果:全症例でLKRのAUCは0.646,LBRは0.687であった.eGFR層別解析では,正常腎機能群(n=114)でLKR 0.656,LBR 0.648と同等であったが,腎機能低下群(n=49)ではLKR 0.579に対しLBR 0.754と大幅に優れていた(差+0.175).eGFRと腎集積には強い負の相関(r=-0.445)を認めた.BMI・eGFRを加えた多変量モデル(cLBRスコア)ではAUC 0.733を達成した.

結 語:腎機能低下患者において,従来法LKRは診断能が低下するが,LBRは高い診断能を維持する可能性が示唆された.本研究はpilot studyとしての位置づけであり,大腿部BGを基準とした評価法の有用性については,症例数を増やした今後の検証が必要である.

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