北関東医学
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細菌の核染色
酒井 達夫
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1951 年 1 巻 1-2 号 p. 6-7

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抄録
細菌の核についてはRobinowは菌体を塩酸處理後ギームザ染色を行い、細胞質内に塩基性に染色される小体がフォイルゲン陽性の小体と一致し且分裂増殖する事を認め、Boivin等は細菌に於ける核酸の分布の研究から、デスオキシリボ核酸の局在を知り、菌体にリボヌクレアーゼを作用させた後ギームザ染色等を行い核と原形質とを區別した。
私は志賀赤痢菌、パラチフスB菌、大腸菌、葡萄状球菌、連鎖状球菌、肺炎双球菌等についてフォイルゲン染色、塩酸ギームザ染色、チオニン染色を用いて核染色を試みたので茲に報告する。
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