北関東医学
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原発性陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫
手術的摘除例と自然消退例
小野 芳啓深堀 能立鈴木 和浩山中 英壽真下 正道関原 哲夫猿木 和久松本 和久林 雅道古作 望矢嶋 久徳高橋 修
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2002 年 52 巻 4 号 p. 271-277

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抄録
原発性陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫の手術的摘除例と自然消退例について報告する.症例1 : 44歳男性, 陰茎基部にY字型腫瘤を認め腰椎麻酔下に摘除術を施行.症例2: 32歳男性, 陰茎基部正中に球形の腫瘤を認め局所浸潤麻酔下に摘除術を施行.症例3: 40歳男性, 陰茎基部にY字型腫瘤を認め抗生剤と消炎酵素剤の投与により約5週間で消退.症例4 : 52歳男性, 陰茎基部の左右非対称性Y字型腫瘤を認め4週間の様子観察にて完全に消退.病理組織学的に症例1, 症例2ともに典型的な硬化性脂肪肉芽腫の像であり, 症例2では一部にカンジダと桿菌を認めた.本疾患は比較的稀であるが, 陰茎基部陰嚢内でY字型の腫瘤を形成し著明な増大期を経た後に2~3ヶ月の全経過で自然消退に至ることが特徴的な臨床像である.本邦においては男子外陰部硬化性脂肪肉芽腫として196例の発症を数え, 現在までに未集計のものについて一覧で示した.
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