高分子
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物理化学的方法によるコンプレックス触媒の研究について
山崎 升A.B. Deshpande
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1968 年 17 巻 1 号 p. 37-45

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抄録
チグラー触媒が見出されてからすでに13年を経過している。この間数千に及ぶ化学者がこれに関する研究に参加し,多くの報告がなされたが,いまだにその構造や作用機作が明確でない。これらの研究の多くは種々のオレフィンモノマーについて重合条件の収率,分子量に及ぼす影響,動力学的研究,添加物の影響などであり,これらについてはすでに多くの解説が行なわれている。
本総説は多くの近代的物理的手段を用いた分析機器を駆使し,触媒の構造を別の面から解析しようとする研究についての解説であり,この触媒に携わるもののみならず,これから研究を始めるのも,他の領域の専門家にとっても貴重な参考資料を与えるものである。
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© 社団法人 高分子学会
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