Floryの緋除体積効果の理論は多くの研究者によって再検討,および修正され,αの3乗則の正当性が論じられた。最近遠距離型相互作用のBパラメーターの実験値が求められ,希薄溶液の理論と実験の比較検討が行なわれたところ,むしろαの5乗則を支持する結果が得られた。これらの研究からいくつかの問題が提起された。最近再び排除体積効果が活発に取り扱われ,zが小さい範囲では3乗則,z→∞では5乗則になることが指摘されている。以上の点から,ここではBパラメーターの決定法を述べ,理論と実験の比較検討を行ない,高分子溶液の排除体積効果の現況を紹介する。