東京大学
1971 年 20 巻 11 号 p. 794-797
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酵素分子は有機触媒であることはもちろんであるが,さらに自分が責任をもつ反応の触媒作用だけを果し,他の反応には関与しない。これは,酵素が自分が働きかけるべき物質,すなわち基質を見分け,目的にかなう基質だけを吸着することによるのである。これを基質特異性とよんでいる。本稿には,この基質特異性の生体において果している役割を説明するとともに,基質特異性がどのような機構で発揮されるかについての解説を行なう。
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