近年紙およびフィルムの加工分野において,コーティングマシンの用途はますます多様化し,しかも機械に対して要求される生産性,精度などの追求は高度のものとなっている。これらの要求に応じてコーティングマシンの各メーカーおよびユーザーにおいても新しいアイデアを取り入れた新鋭機の開発を積極的に行なっている。本稿では,これらの各種のコーティングマシンについて,まず塗工剤の性格上から四つの方式に分類し,その各々について一般的な機能的説明をしたのち,それらに対応する実動の機械の例を,新しいものからいくつか例示し簡単な解説を試みた。