高知リハビリテーション学院紀要
Online ISSN : 2433-4553
Print ISSN : 1345-5648
独歩自立に必要な膝伸展筋力水準
10年間の調査期間中における変化
山崎 裕司横山 仁志青木 詩子笠原 美千代大森 圭貢平木 幸治
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2002 年 3 巻 p. 1-6

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抄録

この調査の目的は独歩に必要な膝伸展筋力水準について検討することである.等速性膝伸展筋力と歩行自立度を,10年間486人の運動器疾患のない高齢入院患者において測定した.独歩の自立割合は膝伸展筋力の低下にしたがって低値を示した.同一筋力水準における独歩の自立割合は前半データ(107例)と全体データ(486例)の間で有意差を認めなかった.10年間の中で,独歩が自立していた症例の膝伸展筋力下限値は,0.54Nm/kgであった.膝伸展筋力が0.90Nm/kgを上回るほとんどの症例で院内独歩が自立していた.

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© 2002 高知リハビリテーション学院
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