行動リハビリテーション
Online ISSN : 2758-7924
Print ISSN : 2186-6449
脳血管障害片麻痺患者の回復期における基本動作能力の変化
岡田 一馬中田 衛樹高尾 康平山下 望青木 早紀鈴木 裕一束村 恵理有田 悠一郎佐藤 友美山﨑 裕司木戸 保秀
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2017 年 6 巻 p. 2-7

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抄録
回復期リハを終了した脳血管障害片麻痺者230名を対象として基本動作能力の自立度を調査した.230 名中,動作自立の割合は,寝返り82.6%,起き上がり81.7%,端坐位84.8%,立ち上がり77.4%,歩行71.7%であり,先行研究と同等の成績であった.回復期終了時点の下肢BRSⅢ以下56名(A群)とⅣ以上174名(B群)の2群における自立割合は,A群/B群の順に,寝返り33.9/98.3%,起き上がり30.4/98.3%,端坐位41.1/98.9%,立ち上がり28.6/93.1%,歩行14.3/90.2% であった.片麻痺者の基本動作予後は重症度によって全く異なり,重症片麻痺者の予後は極めて不良であった.A群の中で応用行動分析学に基づいた練習を適応した6症例とそれ以外の練習が実施された症例の自立割合について比較した.6症例の自立度は,寝返り100%,起き上がり83.3%,端坐位100%,立ち上がり50%,歩行16.7%であり,明らかに良好であった.有効な基本動作練習方法を開発することによって重症片麻痺者の基本動作予後は大きく改善するかもしれない.
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© 2017 行動リハビリテーション研究会
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