抄録
長崎県対馬からフトツツマグソコガネ属の未記載種をSetylaides tsujii Kakizoe, Kawahara & Ochi, sp. nov.(和名:ツシマフトツツマグソコガネ)として記載した.本種は奄美大島以南に分布するフトツツマグソコガネSetylaides foveatus (Schmidt, 1909) に近縁であると考えられるが,フトツツマグソコガネと比較して,鞘翅がやや丸みを帯びること,頭部と後胸腹板の点刻が粗く密であること,前胸背板の前方1/3の点刻がやや深いこと,前胸背板側縁が基部から1/3で強く狭まること,オス交尾器側片が狭く,透明膜状部も狭いことによって識別される.種小名は,九州大学大学院昆虫学教室の辻尚道氏に由来する.合わせて,世界のフトツツマグソコガネ属の種までの検索表を作成した.