抄録
先端実践領域における先端人財をどう育成すべきか,知財マネジメントにおける事例を通じて検討を行う。本論の背景と狙いを述べた後で,まず「先端実践領域の4つの特徴」「専門職に求められる2つの能力」を検討する。従来の“確かめられ・体系化された・知識を・順序だてて・教師から受講生へ・教える”という「知識伝授」型の教育モデルには限界があることを明らかにする。次に,実践的な方法論として「互学互修」モデルが効果的であることを議論する。さらに互学互修の実践から得た知見として「教師の5つの役割と知の創出」と「メディア活用」について議論を行う。最後に,今後の課題等を指摘する[Ⅰ]。