コンピュータ&エデュケーション
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21 巻
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特集 検証,教科「情報」
  • 尾池 佳子, 大木 誠一, 大橋 真也, 奥山 賢一, 小西 浩之, 下田 光一, 武沢 護, 橘 孝博, 辰島 裕美, 平田 義隆, 福島 ...
    2006 年 21 巻 p. 10-16
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
  • 森 夏節, 青木 直史, 小杉 直美, 曽我 聰起, 棚橋 二朗, 藤澤 法義
    2006 年 21 巻 p. 17-22
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    大学入学生の多くが,高等学校に必修として新設された普通教科「情報」を学んでくる2006年に,北海道の大学11校約2,000人を対象にアンケートと実技テストから調査を行った。その結果,教科「情報」を通して彼らは多岐にわたって学習してきていること,コンピュータを用いる項目については大学で従来行われてきた教育内容と重複していたこと,などがわかった。しかし,同時にその多くの項目で「できない」と答えた学生が多く,大学での情報教育にコンピュータ操作を用いた基礎的な内容を望んでいることが明らかとなった。本調査結果は北海道では形成されていなかった情報教育の共通基盤となり,今後の高等学校,大学双方の情報教育担当者の連携に寄与するものである。
  • 吉田 等明, 天木 桂子, 中西 貴裕, 遠藤 教昭, 原 道宏
    2006 年 21 巻 p. 24-29
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    指導要領の改訂により高等学校で必修教科「情報」を履修した学生が,2006年度から大学に入学してきている。それに合わせた情報教育に関する議論が各大学で続いている。本研究では,高等学校への調査および新入学生への調査を比較検討して,教科「情報」の実施状況を明らかにするとともに,新入学生の履修状況,技術の習得状況などについて,集計および統計的解析を行った。その結果から,高等学校での情報教育を生かした大学での情報教育のあり方についての提言を行う。
  • 黒田 登美雄, 岡﨑 威生
    2006 年 21 巻 p. 30-35
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    琉球大学では平成9年度から共通教育として情報処理科目の必修化を前提とした取り組みを行っている。情報処理教育の授業内容に関しては,必要最小限提供すべき基準を策定し,各学部の実情に配慮した教育が行われてきた。2003年の高等学校指導要領改訂によって新教科として「情報」が新設され,すべての高校生は,「情報A」「情報B」「情報C」のうち,少なくとも1科目を履修することが義務づけられている。そのため,現在本学が共通教育として提供している情報科学演習のカリキュラム等についても改定が必要である。そこで,高校における教科「情報」の履修状況および授業内容に関する平均的な習得レベルについて,県内の各高校に対してアンケート調査を実施した。また,現在本学の情報科学演習履修者ならびに各学部・学科に対しても同様に,授業内容の理解度,カリキュラムに対する要望等に関するアンケート調査を実施して自己点検・自己評価を行った。共通教育として大学で教育すべき情報処理教育の授業内容およびカリキュラムと,高校における教育にゆだねるべきものについて検討を行っている現状について報告する。
  • 濱 道生
    2006 年 21 巻 p. 36-41
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    阪南大学で行った2006年度入学生に対する「高等学校『情報』履修状況調査」の結果を分析する。担当教員からの聞き取り調査を行うことで,高等学校「情報」に対する学生側と教員側の両面からの検証を可能とした。学生による自己評価は高いにもかかわらず,教員からの評価が低い分野があり,大学での情報教育に一定の困難が生じる可能性がある。学生の能力のばらつきの広さに対応して,能力別クラス編成等の対応が必要である。
  • 内海 淳
    2006 年 21 巻 p. 42-48
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    高等学校で教科「情報」を履修した学生が入学する2006年度に備えて,情報関連科目のカリキュラム改編が多くの大学で行われている。弘前大学においても,情報科目のカリキュラム改編を行ったが,教科「情報」を履修した学生の履修行動がカリキュラム改編の狙いとは明らかに異なっていた。この原因を調査するため,アンケートを実施した結果,学生側の情報教育に対する意識と,教員側の情報教育に対する意識にズレがある可能性が浮上した。学生は情報教育にレポート作成やプレゼンテーションなどの基礎的な技術を期待しているのに対し,教員側は情報教育に学生のコンピュータ・リテラシー向上を期待している。この情報教育に対する意識のズレがカリキュラム改編と履修行動の齟齬をもたらしたと考えることができる。
  • 松本 豊司, 鈴木 恒雄, 佐藤 正英, 堀井 祐介
    2006 年 21 巻 p. 49-54
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    金沢大学においては,2006年度に向けた全学情報処理基礎カリキュラムの見直しが行われた。その結果,2006年から新たに開講された「情報処理基礎」の授業の内容は高校における教科「情報」の内容を考慮して決められた。また,ITリテラシー判定テストを行い,その成績に基づき授業の後半部分を免除する仕組みを作った。本稿では,「情報処理基礎」の初年度の実践成果と1,800人の入学生に対するITリテラシー判定テストの試行結果を報告する。
活用事例
論文
  • ―吸着剤メーカーにおける実践結果―
    石崎 英司, 湊 淳, 小澤 哲
    2006 年 21 巻 p. 88-94
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    吸着塔内での吸着ガスの挙動(Gas Adsorption Dynamics)をコンピュータ・シミュレーションの手法を用いて定式化し,その計算結果をPCディスプレイ上に表現することにより,ガス吸着過程を視覚的に学習できる吸着シミュレーターの開発を行った。ここでは,入力ボックスから種々のパラメーターを入力することにより,吸着条件を簡単に変化させることができる。吸着塔内部の複雑な吸着の様子をPCディスプレイ上にダイナミックにグラフィック表示させることにより,複雑なガス吸着過程を支配する基本的要因を容易に理解することが可能になった。この吸着シミュレーターは,社内教育用資料として,またセールスエンジニアリングの分野において,有効に利用されうることが分かった。吸着シミュレーターを使った学習システムは学習者の力量に応じて最適の学習プログラムを学習者ごとに設定できるという利点がある。その結果この自由な学習過程を通じて,学習者は自ずと吸着現象・吸着技術に興味を持つようになる。この教育システムは自律的で継続的な学習を支援できるという意味で有意義である。またセールスエンジニアリングの分野においてこの学習システムを使えば,顧客のエンジニア自身が吸着条件を変更し,それによる吸着塔内部の変化を視覚的に確認できるために,セールスエンジニアはより説得力のあるプロポーザルを作成できることが分かった。
  • ―携帯電話を活用したeラーニングおよび授業支援の可能性に着目して―
    菅原 良, 村木 英治
    2006 年 21 巻 p. 95-100
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    高等教育におけるIT化の進展に伴い,大学における教室授業に,携帯電話の通信機能を活用する試みが多く報告されるようになってきている。本研究は,大学授業において,携帯電話の通信機能を利用した出席管理や授業支援,eラーニングを行う際に,学習者は,このような取り組みをどのようにとらえているのかを,パソコンおよび携帯電話の所有および利用状況と連関させて調査することにより,大学授業における携帯電話の活用に関する学習者の意識特性を明らかにすることを目的とする。分析の結果,携帯電話は携帯メールを主にしたコミュニケーションのための道具としての位置づけ,つまり,大学授業におけるIT化の道具としての役割が明確になり,動画などの配信による,携帯電話のWebブラウザを利用したeラーニングの受講については支持されないという結果が導かれた。
  • 山田 昌尚, 杉岡 一郎
    2006 年 21 巻 p. 101-106
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    本論文では,主に学校の吹奏楽部で使用するために,既存のアンサンブル楽曲をユーザが指定した楽器の組み合わせに編曲(トランスクライブ)する方法について述べる。編曲においては,対象となる楽器の音域と編曲する楽曲の調をもとに,演奏難易度を考慮した楽譜を出力することを目的としている。そのために,各楽器の音域についての発音難易度と,演奏における楽曲の調の難易度を数値化することで,両者を統一して取り扱う方法を提案する。また,吹奏楽部員を対象として楽器の音域と楽曲の調に関する難易度の調査を行うとともに,その結果にもとづいて編曲システムを作成し,試用したことについて報告する。システムにおける楽曲データの入出力フォーマットにはXMLを楽譜記述用に拡張した規格であるMusicXMLを使用した。
  • 長谷川 聡, 吉田 友敬, 江上 いすず, 横田 正恵, 村上 洋子
    2006 年 21 巻 p. 107-113
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    近年,食や栄養に関する教育の必要性が高まっている。我々は,カメラ付き携帯電話で食事の写真を撮ることで栄養管理ができるシステムとして,摂取する食事の画像を栄養士のもとにメール送信すれば栄養指導が受けられ栄養管理ができるシステムを開発し,さらに食事画像から御飯の量を自動推定する機能の開発を行っている。本稿では,このシステムを利用して,学生や児童の食事管理を行うだけでなく食事のバランスや摂取量を自己管理できる知識と意識を育てることで食育に役立てることを提案するとともに,このシステムの管理栄養士の初等教育への応用の可能性についても考察する。
  • ―「互学互修」モデルによる専門職育成と知の創出―
    妹尾 堅一郎
    2006 年 21 巻 p. 114-120
    発行日: 2006/12/01
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
    先端実践領域における先端人財をどう育成すべきか,知財マネジメントにおける事例を通じて検討を行う。本論の背景と狙いを述べた後で,まず「先端実践領域の4つの特徴」「専門職に求められる2つの能力」を検討する。従来の“確かめられ・体系化された・知識を・順序だてて・教師から受講生へ・教える”という「知識伝授」型の教育モデルには限界があることを明らかにする。次に,実践的な方法論として「互学互修」モデルが効果的であることを議論する。さらに互学互修の実践から得た知見として「教師の5つの役割と知の創出」と「メディア活用」について議論を行う。最後に,今後の課題等を指摘する[Ⅰ]。
編集後記
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