抄録
大学1年の初年次教育として成果共有型の国際交流プロジェクトをベースとしたカリキュラムを作成した。このタイプの国際交流プロジェクトは小学校の総合の時間でも実施されており,成果としては,英語に対する興味関心やグループの一体感が高まり,達成感を味わえることがわかっている。このプロジェクトを大学1年次に行うことで,4年間の学生生活のスタートとして,学びのモーティベーションを高め,学士力の向上をねらった。結果,小学生と同等の効果があらわれた。また,学びの過程を「運勢ライン」で記述させることで自らの学びを振り返えらせることができた。このような取り組みは,キャリア教育における,自己理解や自律的な行動にもつながると思われる。