2015 年 39 巻 p. 98-103
専門知識の教授だけでなく汎用的能力を育成するために,高等教育機関では様々な教育手法を取り入れ,試行錯誤を行っている。そのひとつが,アクティブラーニングである。筆者らは,反転授業(Flipped Classroom)を導入し,知識習得の部分を宿題(予習動画)にすることで,専門知識に基づくアクティブラーニングを実施した。本研究では,中規模クラスにおいて反転授業を導入し,1)質の高いグループアクティビティの実施,2)予習動画を閲覧させる工夫,3)予習動画のナレーション(人の声,合成音声)の違いについて検証し,より深い学びや動機付けがなされたか,国際情報概論(1年生必修)のなかで考察した。