本研究の目的は,今日のアクティブラーニングの大前提である「ジェネリックスキルの成長が就職活動の成功に結び付く」ことを懐疑的に検証し,キャリア育成における有益な仮説を得ることにある。そのため,全国平均に類似した学生層をジェネリックスキル測定試験PROGの傾向に基づいて4クラスターに,一般的企業を従業員満足度サイトの数値傾向に基づいて4クラスターに,それぞれ自己組織化マップを用いて類型化した。両クラスターをクロス集計し考察を行った結果,両者の間に一定の関連性が存在することが明らかになるとともに,多くの大学が普遍的に抱える共通課題と,その解決に向けた施策の方向性についての仮説が導き出された。