2021 年 50 巻 p. 28-31
本稿では,資格中国語という授業におけるオンデマンド型授業の実践について述べる。授業は,学習管理システム(LMS)上に学習内容と課題を提示した。その学習内容とは,e-learningで学生が学習する設問の指定である。同時に,学生がその設問で誤答した部分の解説を学生が視聴できるような解説サイトのリンクも表示した。この解説サイトは,学生のユーザビリティを考慮して筆者が新たに構築したサイトである。課題は,e-learningで学習した内容に関わる問題で,学生にその回答を課した。解説サイトに関し,履修者のアンケートを参照すると,半数以上が解説サイトを活用したことがわかった。一方で,サイトのアクセシビリティに関する問題がPCの操作が不得手な学生から生じたり,更に課題の未提出が続く学生も出た。