2024 年 57 巻 p. 54-59
筆者が担当するドイツ語初級クラスでは,ドイツで日本語を学ぶ学生と日本側の学生が日本語とドイツ語でビデオを送り合う非同期型ビデオ交流を行っている。このクラスではビデオ撮影を活用したアウトプット重視の授業を行なっているが,ドイツの学生とのビデオ交流の場を設けたことで,ドイツ語学習に対するモティベーションが高まり,大きな達成感を得ることができている。本論文では,2017年から始まったこのビデオ交流を概観し,ビデオ撮影を中心とした授業とドイツとのビデオ交流に対する学生の意見を報告する。