1964 年 33 巻 6 号 p. 437-441
1.アニオン系, 非イオン系の各系統別の界面活性剤で処理された分繊生糸を繰製し, その油剤付着量と吸湿挙動について考究した結果, アニオン系, 非イオン系で無処理の生糸に比して吸湿能については増加あるいは低下の一定の傾向は見られず, 使用活性剤濃度によりの方向は変化するものであることを知った。
2.高分子固体の吸湿についての理論的取扱いの際, 使用されるBET式を適用し第1層吸着結合水量の算出を試みた結果, 活性剤の種類, 濃度によりその水量に可成りの範囲の変化のあることを知った。