1964 年 33 巻 6 号 p. 442-446
糸故障数を少なくして糸故障率を適正な状態に管理する過程で, どのような修正処置を施すのがよいかを知るための手がかりを得たい場合がある。この一つの方法として層別法が考えられる。このとき糸故障数は二項分布, POISSON分布のいずれの分布にも従わないので, 層別間に差のあるか否かを検出するのに, また調査区毎の糸故障数の異常変化を検出するのに既存のC-chartあるいはPn-chartを用いることができない。ここでは1人の修理工がM緒受け持っている区を単位区とし, これをk区合わせたときの糸故障数の分布函数を考察し, それを基にして糸故障数を管理するための管理図法を導いた。