日本蚕糸学雑誌
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ホルマリン消毒した蚕室内におけるホルムアルデヒドガス濃度の測定
倉田 啓而高橋 澄雄
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1974 年 43 巻 3 号 p. 245-249

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抄録

1) ホルマリン散布した蚕室内のHCHOガスの測定方法を検討した。2-ヒドラジノベンゾチアゾール水溶液1mlはHCHOガス数mg敷を吸収でき測定値のばらつきも少なかった。
2) 3%前後のホルマリンを散布した蚕室内のHCHOガスの消長を調べた。消毒直後のHCHOガス濃度はほぼ250~300μg/lの範囲であり, その濃度は経時的に減少し24~28時間後では40~50μg/lであった。
3) ネオPPS燻蒸では, その直後のHCHOガス濃度は620μg/lであったが, その後急激に減少し1時間後ではホルマリン散布とほぼ同じ値となり14時間後では60μg/lであった。
4) ホルマリン濃度とその飽和ガス濃度の関係を20℃, 25℃, 28℃で調べた結果, いずれの温度の場合もホルムアルデヒドガス濃度はホルマリン濃度の増加に伴い直線的に増加した。

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