日本蚕糸学雑誌
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桑園の受光態勢を評価するプログラムの開発
伊藤 大雄
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1987 年 56 巻 6 号 p. 474-482

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抄録

望ましい桑の伐採時期, 栽植型式, 樹型等を受光態勢の観点から究明するため, 既往のプログラムを改良してMORUS-LICSを開発した。MORUS-LICSは, 計測データに基いてモデル桑樹群落の各枝 (円錐台)・各葉 (楕円形) を数式化する一方, 多数の入射光線 (直線) を設定し, 両者の連立方程式を解いて数値実験的に受光状態とCO2同化量を求めるシミュレーションプログラムであり, 栽植密度, 畦の方位や植栽面の傾斜等を初期条件として自由に指定できる。MORUS-LICSによる計算結果は, 透過光の割合, 物質生産量や生育初期の生産構造に関して実測値と若干異なる場合があったが, 計算結果と実測値は概ね一致しプログラムの有用性が認められた。

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© 社団法人日本蚕糸学会
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