高分子論文集
Online ISSN : 1881-5685
Print ISSN : 0386-2186
ISSN-L : 0386-2186
一般論文
磁場配向から見た結晶性高分子の溶融結晶化における初期構造の大きさ
山登 正文木村 恒久
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 64 巻 7 号 p. 464-470

詳細
抄録
結晶性高分子の溶融状態から結晶化初期の構造について,ポリエチレンテレフタレート(PET)とアイソタクチックポリスチレン(iPS)の磁場配向現象を通じて検討を行った.磁場内で FT-IR 測定できるシステムを構築し,磁場配向の in situ 観察を行ったところ,PET と iPS のいずれも結晶化初期まで磁場配向が可能で,それ以降では配向できないことがわかった.加えて,iPS では溶融状態で存在する融解前の結晶に由来する秩序構造は磁場配向していないが,PET の場合では配向していることがわかった.この結果から,iPS では溶融中に存在する秩序構造の大きさは 100 nm 以下であり,PET では 100 nm 以上であることが示唆された.また,結晶化誘導期に存在する構造も磁場配向し,いずれもサブミクロンオーダーであることが示唆された.
著者関連情報
© 2007 公益社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top